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東京拘置所

東京の葛飾区にある東京拘置所には良く出入りしたものである。何回世話になったか良く覚えていないくらいだ。東京拘置所程地獄の底も金次第とは良く言ったものである。

私は大半がクスリであるがあの中で金が無いと惨めな思いをするのは確かである。他の拘置所と違って規模が違う。外人が脱走してから建物を新築し余計にセキュリイティを強化している。

昔は中野刑務所だった所が今の東京拘置所に変わった訳なのだ。先ず中での一日は長いラジオは午前の9時30分から11時まで12時から13時までの1時間は昼食タイムのラジオでもある。食事は結構美味しく感じる私ではあるが今は昼の13時から15時30分まで年間問わず横になれる。その間に風呂や面会に医務回診等行われる。私は部屋から一歩出ただけでもホットするが皆もそう感じるらしい。

著名人は殆んど独居房である。私が一番楽しみにしているのが差し入れの菓子等である。お袋が元気なときは良く来て差し入れてくれたなぁ?と今ツクヅク思い出す。差し入れ屋は3つある池田屋に相模屋に大野屋と3箇所あるが先ず何千人も居る中で儲かってしょうがないだろうにと思うくらい儲かっているみたいだ。刑務所に先立つ被告人は色々拘置所の中でタオルのカラフルな物や石鹸に歯ブラシにシャンプ-等を刑務所で売っていない物を知人等を通して差し入れて貰うのである。所謂見栄を張っている様なものなのだ。兎角極道者はやはりそういった所は心掛けているみたいだ。

中に入っていると先ず太る私は捕まった時63Kgだった体重が拘置所を出る時、所謂刑務所に下獄する時の体重は80Kgくらい太るのである。そしてやはり対人関係で気を使うのか刑務所を出所する時は元の体重に戻るのである。此処では刑務所の事は記さないが刑務所の実態は此の先のブログに期待して貰いたい。中にTV等は無いがしかしラジオが掛かるので其れだけが一番楽しみでもある。午前中のラジオ放送の時間対は記載したが午後の拘置所のラジオ放送は4時30分頃から9時の消灯までである。

朝の起床は7時である。毎日毎日考えることは事件のこと。裁判のこと。色々悩み考え拘置所の中で過ごすのである。中には自殺する被告人もいる。私の場合もう(太郎)なもので今回は何年行くのかと言う心配くらいなものと何処の刑務所に行くのかと言う事くらいしか考えてはいない。だからと言って事件の事を曖昧には考えてはいない。もうかれこれ13年拘置所にはお世話になっていないのが今の私の自慢でもある。という事は13年間クスリを止めていると言う事である。東京拘置所に入ると知っている担当私たちの中では親父と呼んでいる。その親父の所の房に入ると結構面倒を見てくれるのである。正月を拘置所で過ごした事があるが今の東京拘置所は結構良い物が出る。でも最後に伝えるが拘置所なんて所には絶対入っては行けない所であるのは言うまでも無いであろう。ここら辺で終わりにするが今度記載する時は刑務所の実態を記すつもりなので是非閲読して貰いたい。   了     tokyobowy

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